先天性心疾患における右〓と肺血管床の力学的特性の相互関係に関する研究
Project/Area Number |
05670698
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
|
Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
阿波 彰一 杏林大学, 医学部, 教授 (00010182)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 右〓圧負荷 / 右冠動脉血流動態 / 収縮期拡張期分配 |
Research Abstract |
本研究では研究代表者が長年にわたり研究してきた先天性心疾患における肺血管の病態生理学的研究の延長として肺血管床と右〓の間の力学的時性の相互関係の解析を企図した。当初平成5年度初頭に力〓〓ポリグラフに府属して設置される予定であった複数微分回路を含む四則演算回路網の納入がフクダ電子の都合でほゞ一年近くおされ、当初2年予定の研究計画の初年度化は無理が生じたため計画を一部変更をよぎなくされ初年度には関れん研究として動物実験で右〓機能のCost Functiouとなる右冠動脉の血流状態が右〓への負荷によってどのように適応変化するかを生理学的に検討し、先天性心疾患では多いのに従来殆どかえりみられなかった病的右〓負荷下の右冠動脉血流の短期的適応を検討した。 ビーグル犬をペントパルビターレに正中開胸、陽圧呼吸下に左右心〓圧、大肺動脉圧、大動脉血流(電磁型)、左右冠動脉血流(ドプラー)を記録し肺動脉紋厄術により右〓内圧による段階的右〓負荷増加下に左右冠動脉血流の反応性増加状態の質的量的差異を検討した。なおこの間冠動脉入口部である大動脉圧は一定に保たれた。 右冠動脉血流は左が殆ど拡張期にしか流れないのと異なり正常状態で収縮期にも有意に流れる事が知られており、その調節は左冠動脉と重なる事が予想されるが、肺動脉紋厄術による右冠動脉支配域である右〓の内圧上昇(正常の2〜3倍迄)下で血流需要の増加がおこると、反応性に血流は段階的に増加するが、左冠動の態度と異り収縮期血流の増加に大きく依存してふえる事がわかった。この血流増加反応の時間的分配法の左右冠動脉による差は左右冠動脉のおかれている状況と調節機構の質的量的差異を反映するとみられ、小児に多い右〓圧増加をきたす心疾患での冠血流調節適応の病態生理の解明と対応血管〓である肺血管床との間の力学的マッチングを明かにする上で基本的考慮事項を提供した。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)