Project/Area Number |
05670749
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
溝口 昌子 聖マリアンナ医科大学, 皮膚科, 教授 (30010250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河 陽子 聖マリアンナ医科大学, 皮膚科, 助手 (10082273)
碇 優子 聖マリアンナ医科大学, 皮膚科, 講師 (70212727)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | interleukin1 / アトピー性皮膚炎 / 肥満細胞 / CD3陽性浸潤細胞 |
Research Abstract |
目的):アトピー性皮膚炎では皮膚表面の乾燥や、表皮由来の角層間脂質の減少があり、表皮ケラチノサイト機能に異常がある可能性が考えられる。また、表皮に大量に含まれるインターロイキン1(IL-1)はケラチノサイトの分化増殖にも関わるとの報告があり、IL-1を検索すると表皮ケラチノサイトの機能の検索にもつながる可能性がある。また〓痒を感じる閾値の低い本症では、掻破により表皮内IL-1が放出され、アトピーの炎症にも関わる可能性もある。そこで今回、表皮内IL-1の量を検討すると共に肥満細胞、リンパ球浸潤などの関連を検討した。 方法):1)ウエスタンブロットによる皮膚IL-1の検出:本症5例、対照健康人5例の生検皮膚を温熱処理し、表皮と真皮を分離した。表皮を50ug/mlの濃度のsoybean trypsin inhibitorとpepstatin及び2mMのEDTAを添加したPBS中で、マイクロホモジナイザーにてホモジネートし、遠心後の上清を蛋白溶液として回収した。総蛋白量約0.5ug/レーンについて12%SDS-PAGEを施行し、ニトロセルロース膜に転写した。酵素抗体法は一次抗体はgenzyme社のポリクローナル抗IL-1alpha及びbeta抗体を使用し、ビオチン-ストレプトアビジン法により染色した。ニトロセルトース膜上のIL-1のバンドをデンシトメーターで半定量観察した。2)トルイジンブルー染色で肥満細胞の異染性をみると共に免疫組織学的に染色し、CD3陽性細胞を顕微鏡下にcountしてIL-1量との関連をみた。 結果):1)蛋白濃度が薄かったため、バンドが非常に弱かったがアトピー患者の皮膚におけるIL-1量の平均値はalpha、beta共に正常皮膚のそれより発現量がやや減少していた。2)真皮の抗IgER1抗体陽性細胞はトルイジンブルーで異染性を示した肥満細胞とほぼ一致していた。肥満細胞は苔癬化した慢性病変の真皮に増殖した血管内皮細胞の周囲に多数みられた。3)IL-1の発現量とCD3陽性真皮浸潤細胞と有意な関連がみられなかった。IL-1は発現量が多い例に肥満細胞が多い傾向がみられたが有意差はなかった。 考案):IL-1は多彩な機能を持っていて、他のサイトカインと共にサイトカインネットワークを形成しているので、今回の結果から、IL-1がアトピー性皮膚炎の炎症と関連しないということは言えない。今後例数を増やして検討する必要がある。IL-1と角層間脂質などの皮膚の生理機能との関連はアトピーの正常皮膚を採取し今後検討したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)