各種気分安定薬の薬理作用に関するマイクロダイアリシス法を用いた神経化学的研究
Project/Area Number |
05670805
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
假屋 哲彦 山梨医科大学, 医学部, 教授 (60014023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 正春 山梨医科大学, 医学部, 助手 (60234499)
平野 雅己 山梨医科大学, 医学部, 助手 (80228808)
佐藤 佳夫 山梨医科大学, 医学部, 助手 (40215869)
塩江 邦彦 山梨医科大学, 医学部, 助手 (90215939)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | α-2 / マイクロブレインダイアリシス / PNMT阻害薬 / MHPG / 躁うつ病 / Fischer344 |
Research Abstract |
抗躁薬についてはリチウムに関する研究が最も進歩しているが、臨床効果と対応する所見は少ない。一方、うつ病ではクロニジン負荷試験、デスメチルイミプラミン負荷試験などの神経内分泌学的な研究から、脳内α-2受容体の機能の低下が報告されている。α-2アドレナリン受容体はセロトニン、アドレナリン、GABA、ニューロペプチドYなどの様々な神経伝達物質によって調節を受けている。我々は躁うつ病の生物学的研究についてまとめると共に、作用機序に関して、動物を生存させたまま脳内物質の変動を測定できるブレインダイアリーシス法を用いて検討を行った。この測定において今回本研究費により購入した純水製造機が、測定感度の上昇におおいに貢献している。 1)躁うつ病の基礎的および臨床的研究を「Affective Disorders」にまとめた。 2)躁うつ病の治療のうち躁とうつが瀕回に入れ替わるrapid cyclerについて、精神医学に総説した。 3)リチウムとバルプロ酸の併用の有効な症例について報告した。 4)精神薬理学的研究においては、α-2受容体感受性が低くPNMTの酵素活性が高いFischer344では中枢性PNMT阻害薬により自発運動量が増加することを第15回生物学的精神医学会で報告した。 5)マイクブレインダイアリシスを用いて、Wistar系ラットにPNMT阻害薬を投与するとノルアドレナリンの代謝産物であるMHPGが増加することを明らかにし、第15回日本生物学的精神医学会及び米国精神神経薬理学会に報告した。また、セロトニン1A受容体のノルアドレナリン神経系へ及ぼす影響について検討し精神薬療基金年報にまとめた。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)