| Project/Area Number |
05670821
|
|---|
| Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
| Allocation Type | Single-year Grants |
|---|
| Research Field |
Psychiatric science
|
|---|
| Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
|---|
Principal Investigator |
中嶋 照夫 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (00028391)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 武史 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90094440)
橋本 泰道 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (60164795)
|
|---|
| Project Period (FY) |
1993
|
| Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
| Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
|---|
| Keywords | セロトニン神経系 / 5-HT受容体 / ストレス / うつ状態 / 心理社会的要因 / ラット |
|---|
| Research Abstract |
近年心理社会的要因により引き起こされるうつ病の増加が著しい。ストレスにより惹起されるうつ病の神経化学的メカニズムが脳内セロトニン(5-HT)神経系の受容体のインバランスとする考えが提唱されているが、心理社会的要因と5-HT系との関連はいまだ解明されていない。本研究ではラットを用い、ストレス反応の個別差と個別差を作る因子の一つとして生育環境の影響を解析しようと研究を進めた。得た知見は以下のごとくである。
1)5-HT及びその代謝産物の定量分析は従来の方法に従った。しかし、5-HT系神経系の研究上、代謝産物の迅速特異的定量分析が必須であるので、現在、簡便で特異性の高い重水素標識体逆希釈法を用いた質量分析法の開発を行っている。
2)正常生育雄ラットを用い、嫌悪刺激ストレス(有害音)を与えた直後、断頭し、大脳海馬領域を摘出。試料を粉砕し、5-HT等アミン類の抽出定量を行った。ストレスにより、5-HT代謝回転の亢進が見られた。断続長期ストレス負荷による代謝回転の変化ついては現在検討中。なおこの過程で5-HT代謝物ではなかったが、未同定アミン代謝産物を発見した。
3)離乳後、同腹群で飼育されたラットと単独飼育されたものについて検討しようと試みたが、生育途中での死亡数が多く、現在の所、2)との関連において統計処理数に達せず、検討続行中。
4)飼育条件の異なったラットの長期断続ストレスによる受容体の変化を放射性OH-DPAT,KETASERIN及び5-HTを用いて検討を試みた。ラット海馬より得た粗膜標品では現在のところ有意差がでず検討続行中である。
5)ストレス刺激の指標となるホルモン・コルチゾールについて4)と同様条件下でのストレス負荷応答の生育差分析を行いつつある。
|
