非インスリン依存性糖尿病におけるインスリン受容体の遺伝子変異と受容体の機能について
Project/Area Number |
05670835
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小田原 雅人 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00224254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門脇 孝 東京大学, 医学部, 助手 (30185889)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 糖尿病 / インスリン受容体 / 遺伝子変異 / チロシンキナーゼ / 自己リン酸化 / インスリン抵抗性 / 高インスリン血症 |
Research Abstract |
インスリン受容体はインスリン作用発現の為に重要な働きをしており、その異常はインスリンの作用不全を引き起こし糖尿病の原因となる。我々はインスリン受容体の遺伝子異常によって著しいインスリン抵抗性が引き起こされ糖尿病を招来した症例を報告することによりこのことを示した。その後我々のグループを初めとして世界中のグループによって20余りのインスリン受容体遺伝子異常の報告がなされている。我々は本年度の研究によってさらに新しい遺伝子異常を明らかにし、インスリン受容体の機能の検索を行った。 (症例)筑波大学の関連病院に通院するhyperinsulinemiaを呈する糖尿病症例より構造遺伝子を抽出しインスリン受容体遺伝子の検索を行った。症例は若年発症のインスリン非依存性糖尿病で75g糖負荷試験で著明な高インスリン血症を示した。家族調査により弟にもインスリン抵抗性の存在が疑われた。(方法)これまでの我々のデータ及び他施設よりの報告を検討しインスリン受容体のβサブユニットの遺伝子異常がより重要と考え既に作成してあったオリゴヌクレオチドを用いたPCR直接シークエンス法により遺伝子配列を決定した。 (結果)βサブユニットの遺伝子検索によりEXON20の点変異を同定した。同点変異はβサブユニットのキナーゼドメインに存在しておりインスリン受容体の燐酸化異常により糖尿病が発症している可能性が高い。今後、同症例の遺伝子異常を有するインスリン受容体遺伝子をCHO細胞に発現して異常インスリン受容体のリン酸化障害が発現するか否かのアッセイを行い同遺伝子によって引き起こされている病態の解明を行って行きたいと考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)