好酸球分化成熟過程におけるMajor Basic Protein(MBP)の産生・分泌に関する研究
Project/Area Number |
05670893
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
阿部 帥 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (80014215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 治彦 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10198533)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 好酸球 / Major Basic Protein(MBP) / HL-60 |
Research Abstract |
好酸球特異顆粒中に存在するMajor Basic Protein(MBP)は、好酸球だけでなく未熟な骨髄系細胞にも存在することが前年度の研究で示唆された。これに基づき、前骨髄球性白血病細胞株(HL-60)を好酸球および好中球に分化誘導し、その過程でのMBPの発現を観察した。細胞質内蛋白であるMBPのフローサイトメトリーでの染色法を確立し、分化過程におけるMBPとCD33(未熟な骨髄系細胞から好中球まで発現し、好酸球には発現していない)の発現を比較した。好酸球誘導条件下では、MBPは一貫して陽性であったが、CD33は9週目より減少し、12週目に消失した。また、好中球誘導条件下では、CD33は一貫して陽性であったが、MBPは6週目より減少し、10週目で消失した。以上より、MBPは未熟な骨髄系細胞から好酸球への分化過程では発現が持続するが、好中球への分化過程で消失していくことがわかった。 前年度の研究で、健常人の末梢血から得た好酸球中にはpro-MBP,MBPともに存在していることがWestern blot法により明らかになった。好酸球増多症患者の好酸球中にはMBPは検出されたが、pro-MBPは検出されなかった。健常人の末梢血好酸球をPAF、カルシウムイオノフォアで刺激すると、好酸球中にpro-MBPは検出されなくなり、MBPのみ検出された。また、上清中にはMBPが検出され、その濃度は好酸球の比重と相関した。好酸球増多症患者の好酸球は健常人に比し、生体内でIL-5、GM-CSFなどのサイトカインの刺激によりpro-MBPからMBPへの変化がより強くおこっているものと推察した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)