Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
我々は胚性腫瘍細胞株F9の培養上清が巨核球の分化を著しく誘導することを見出し、この培養上清中の巨核球刺激因子の精製を試みた。 01)F9細胞を5%FCSRPMで3日間培養後、培地を無血清RPMIに換え、更に3日間培養したのち培養上清を回収した。YM10にて17倍に濃縮し、20%CH_3CN0.1%TFAで平衡化したVydacC4にかけCH_3CNの濃度勾配にて溶出した。各分画をマウスの非吸着非貧食骨髄細胞を用いたアセチルコリンエステラーゼアッセイで測定すると分画8,9,10,11,12(CH_3CN濃度26〜36%)に活性が認められた。活性の見られたVydacC4分画の8+9,10,11+12にTween20を最終濃度0.01%になるよう加え、凍結乾燥した。 2)次に、これらの標品を20mMPBS/0.15MNaCl/0.02%Tween20で平衡化したSuperose12にかけたところ、どの標品についても分画2〜5,11〜13,14〜18の3つの活性のピークがみられた。これらは各々分子量約15万以上、1^〜1.4万、1万以下に相当する。15万の大分子量のものは低分子量のものが重合したものか、血清蛋白に結合したものである可能性が考えられる。 3)更に、Superose分画2〜5,11〜13,14〜18を各々20%CH_3CN0.1%TFAで平衡化したVydacC4にかけCH_3CNの濃度勾配をかけて溶出したところ、Superose分画11〜13の標品では、分画25〜27(CH_3CN濃度30%)と37〜39(CH_3CN濃度36%)に活性のピークがみられた。一方、Superose分画14〜18の標品では分画4〜6(CH_3CN濃度20%)に単一の活性ピークが見られ、OD_<280>モニターによる蛋白のピークから分離された。今後、得られたこれらの標品をもとにSDS・PAGE等を用い、当該活性の更なる精製と単離を試みる予定である。
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