ピューロマイシンアミノヌクレオシドと活性酸素異常産生:受容体異常を中心とした研究
Project/Area Number |
05670942
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
青柳 一正 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40114029)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永瀬 宗重 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10189128)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | puromycin aminonucleoside / methylguanidine / protein kinase c / reactive oxygen / dichrorofluorescein / nephrosis / adenosine receptor / phorbal myristate |
Research Abstract |
1.PAによる活性酸素の産生増加機構について. ピューロマイシンのアミノヌクレオシド部分(PA)は短期にはラットや人間にリポイドネフローゼ類似の病変を,長期には巣状糸球体硬化症(FGS)様の病変をつくりだす.私共はPAが活性酸素の産生を増加させることを世界で初めて見い出した.これは私どもが発見したクレアチニンからのメチルグアニジン(MG)の産生が活性酸素によることを利用して単離肝細胞を用いて成した.この系を利用して蛋白尿減少効果を有するadenosine potensiatorが活性酸素の産生を減少させることや,PAによる活性酸素がアラキドン酸カスケード(AC)の活性化により産生されることを提唱してきた.そこでPAが活性酸素の産生を促進する機序を検討した.既に,カルモジュリン拮抗薬W-7が活性酸素の産生を抑制することを報告した.そこでACを活生化し,Caにより活性化されるProtein Kinase C(PKC)の関与について検討した.PKCの阻害作用の強いH-7は10μMでPAによる活性酸素の産生増加を完全に抑制した.しかし,cAMP-dependent protein kinase阻害作用はH-7程度であるがPKCの咀害作用が弱いHA1004はPAによる活性酸素の産生を阻害せず,PA非添加時の活性酸素産生を10μMで24%増加させた(PAでは1.4倍).これらの結果は,従来私達の主張してきたアラキドン酸カスケイドの活性化がPKCを介していることを示唆した. 2.単離糸球体の活性酸素の画像化による解析 糸球体の活性酸素の検出をhydrogen peroxideあるはlipid peroxideと反応すると蛍光を出すdichrolofluoresceinをdiacetateとしてラットにin vivoで投与したのち糸球体を単離し,試験管内でPAと反応させると蛍光は15分で局所的に,45分後には糸球体全体に広がった.しかし,phorbal myristate acetateとはちがった活性酸素の画像がられた.今後,この新たに開発した実験系で単離肝細胞で得られた種々の知見を検討する.
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)