食道癌に発現する増殖因子の検討-食道癌の増殖の特性と悪性度に関連して-
Project/Area Number |
05671039
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
片山 正文 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00177411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 秀之 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90188839)
標葉 隆三郎 東北大学, 医学部, 助手 (20192106)
山本 雅之 東北大学, 医学部, 助手 (50166823)
西平 哲郎 東北大学, 医学部, 助教授 (50101142)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 食道癌 / 増殖因子 / aFGF / bFGF / amphiregulin / Midkine / hst-1 / EGFR |
Research Abstract |
1)食道癌細胞株における細胞増殖因子のmRNAの発現 当科の食道癌細胞株よりmRNAを精製し、主にPCR法により細胞増殖因子の発現を検討した。 a)FGFファミリー:aFGF、bFGF、int-2、hst-1、FGF5 これらのうちaFGF、bFGFの発現は認められたが、int-2、hst-1、FGF5の発現は認められなかった。aFGFとbFGFのNorthern Blottingを試みているが、うまくバンドが出せず、現在検討中である。 b)EGFに関連したもの:amphiregulin、(EGF、TGFα、cript) PCR法によりamphiregulinの発現が確認されたので、Northern Blottingによる検討を考えProbeの作製中である。なおEGF、TGFα、criptに関する食道癌細胞株でのNorthern Blottingによる検討は既になされている。TGFαはすべての細胞株で、EGFは一部の細胞株で発現し、criptの発現は認められていない。 c)その他:Midkine 最近、増殖・分化因子としてMidkineが発見されたが、これが癌化にともなって発現してくると報告されている。Midkineに関してPCR法で検討したところ、食道癌細胞株に発現が認められた。これに関してはNorthern Blottingによる検討を考え、Probeの作製中である。 2)細胞増殖因子に関連して臨床例での検討 hst-1に関しては、mRNAの発現はないものの、遺伝子の増幅が認められ、臨床例で検討した。食道癌切除例50例のうち増幅の認められた症例は、15例(30%)であった。hst-1遺伝子の増幅していた症例には、高分化型扁平上皮癌が有意に多かったが、その他の予後因子との相関は認められなかった。EGFのレセプターであるEGFRに関しても、食道癌での増幅が認められた。EGFR遺伝子の増幅は、45例中11例(24%)に認められたが、予後因子との相関は認められなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
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