泌尿器癌細胞に対する細胞外基質の影響と細胞接着受容体の発現に関する研究
Project/Area Number |
05671305
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 昭太郎 新潟大学, 医学部, 教授 (30018288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 善彦 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (90237123)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 泌尿器癌細胞 / 細胞外基質 / 細胞接着受容体 / 細胞増殖能 / 増殖因子 / サイトカイン |
Research Abstract |
1.ヒト正常尿路上皮細胞及び泌尿器癌細胞株を含む様々な培養細胞の、各種細胞外基質上、あるいは基質内部への包埋培養法を確立した。さらに標本の固定法、切り出し法、染色の方法を含め光学顕微鏡、蛍光顕微鏡、電子顕微鏡による形態学的観察法を確立した。 2.MTT法を応用することにより、細胞外基質を用いた培養系における細胞増殖能を定量化する方法を確立した。これによって細胞外基質の量的、質的な違いによる細胞の増殖能の変化を評価することが可能になった。 3.ICAM-1、インテグリンファミリー群などの細胞接着分子に対するモノクローナル抗体を用いて、まず実際の泌尿器系腫瘍表面へのこれらの分子発現を、外科的に切除した標本上で検討した。さらに培養癌細胞株表面への発現をフローサイトメトリーならびに免疫組織化学的方法によって解析した。 4.培養細胞よりmRNAを抽出し、RT-PCR法、northern blotting法を用いて、インテグリンファミリー群を含む様々な細胞接着分子の遺伝子レベルでの発現を検討する方法を確立した。 5.上記の実績をふまえて、現在、各種細胞外基質成分あるいは細胞接着分子に対するモノクローナル抗体、細胞外基質の特定のドメインより得られる生理活性ペプチドなどを用いて細胞と細胞外基質の接触阻止試験を行い、細胞形態、増殖能に及ぼす影響を検討しつつある。更に今後は各種増殖因子、サイトカインの細胞増殖、細胞外基質産生調節に対する影響、増殖因子受容体、細胞接着分子の発現に及ぼす効果などについても総合的な検討を加えてゆく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)