Project/Area Number |
05671350
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
荒木 慶彦 山形大学, 医学部, 助手 (70250933)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 透明帯 / ラット / マウス / 精子・卵相互作用 / 受精 |
Research Abstract |
哺乳動物の卵透明帯(ZP)は、種特異的な精子・卵相互作用に関与する重要な構造物であり、その分子構造の解明は、受精の分子機構解明のために必須である。本研究では今まで実験動物として最もポピュラーなラットとマウスのZPの構造を比較検討する事でその種特異的精子・卵相互作用の分子機構の解明を試みてきたが、現在まで以下の結果を得た。1)マウスZP2とZP3上にはN結合型poly-N-acetyllactosaminyl glycanとO結合型trisaccharideが存在し特に従来その精子・卵結合に於ての重要性が提唱されていたZP3上のO結合型糖鎖はWassarmanらの報告よりも、その含有量は遙に少なく、しかもその構造はGlcNacβ→Galβ1,3GalNAcolであった。この結果は従来定説化していたマウスZP3のO結合型糖鎖上のαGal残基が精子へのリガンドとする説を真正面から疑問視する結果となり、国際的にも注目されている研究結果である。2)マウスZP2及びZP3cDNA(米国NIH Dr.J.Deanより供与)をprobeとしてラット卵巣cDNAライブラリーをスクリーニグした。これらのprobeを用いたラット卵巣RNAに対するNorthern blottingではそれぞれ2.2kb,1.3kbのメッセージを認めたが、スクリーニングの結果、陽性クローンの最長のものはZP2は2.2kbp,ZP3は1.05kbpであった。現在、これらのシークエンスの全貌を明らかにする為に、欠損部のRapid Amplification of cDNA endを含めその最終段階に入っている。
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