Project/Area Number |
05671353
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
峯岸 敬 群馬大学, 医学部, 講師 (00209842)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ゴナドトロピン / レセプター / アクチビン / cAMP / RNA / cDNA |
Research Abstract |
LH/hCGレセプターの構造に関する検討では、以下の結果を得た。このレセプターcDNAを一時的に発現させた細胞を用いてホルモンに対する特異性を検討すると、このレセプターがLH,TSH両方のホルモンに結合しさらに、cAMP,PI turn overの上昇が観察された。一方TSHレセプターはLH/hCGとは結合せずTSHと結合してcANP,PI turn overの上昇が見られた。この事実は、卵巣に於けるホルモン分泌に対してTSHが関与する可能性を示唆するものであり、更にLH/hCGレセプターのセカンドメッセンジャーとしてPKCも関与することを示している。これらの事実は、現在までの報告と大きく異なり今後の更なる検討が必要である。LH/hCGレセプターの構造に関しては、思春期早発症をしめす家族性遺伝子異常を発見しレセプターの第3番目の細胞内部分のただ一つのアミノ酸の突然変異により恒常的にホルモン非存在下でテストステロンの合成が上昇する病態を報告した。これは、この分野に於けるレセプター異常症の存在と、レセプターの構造と機能の関連で重要な意味を持ち、今後検討する予定である。FSHレセプターに関してはCHO細胞に導入する事により恒常的に細胞膜上に発現し細胞系を確立し患者血清中のFSHの生物学的活性の測定に応用する事を検討した。測定感度は従来の測定法より改善されるものの正常範囲の検体の測定には、困難があり今後の工夫が要求される。 卵胞内の局所生理活性物質の検討からは、Activinはゴナドトロピンレセプターに対して強い誘導作用を持つがこれはcAMPを介さない経路で情報伝達が行われる事を示した。顆粒膜細胞からのRNA抽出の分析から、この細胞にアクチビンのレセプターが存在する事も示した。
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