Project/Area Number |
05671359
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
中村 彰治 山口大学, 医学部, 教授 (80112051)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 発達 / 胎児 / 胎児脳 / 母体-胎児相関 / 電気活動 / 視床下部 / 胎盤 / 神経生理学 |
Research Abstract |
母体の脳から胎仔脳に対する影響を検討するために、妊娠後期のラットをウレタン麻酔(1.3g/kg,i.p.)して実験を行った。母体の脳部位を刺激するために母体の視床下部内側部に刺激電極を刺入して固定した。母体と臍帯でつながった胎仔の脳幹から単一ニューロン活動をガラス管微小電極を用いて記録した。胎仔の脳幹のニューロンのほとんどが自発放電活動を示さなかったので、多連管微小電極を用いてグルタミン酸を電気泳動的に投与することによって単一放電活動を誘発した。 母体の視床下部内側部を電気刺激すると、刺激後約20-120秒で胎仔の脳幹ニューロンの自発活動もグルタミン酸誘発活動も抑制された。この抑制は、ニューロン活動を安定に記録できる間中長期にわたって続いた。一方、胎仔の脳幹ニューロンの中には、そのニューロンの活動電位がグルタミン酸によって脱分極ブロックを起こすものがあった。このような脱分極ブロックは、母体の視床下部刺激によって回復させることができた。 B母体の血圧や胎仔の脳血流量(本研究費で購入した血流計で測定)を測定し、母体脳の刺激による影響を検討した。母体の血圧は、母体脳の刺激後直ちに上昇し、刺激終了後すぐに回復した。血圧の変化は、母体の脳幹網様体刺激の方が視床下部刺激によるよりもいつも大きかった。しかし、胎仔のニューロン活動に対する効果は、後者の刺激の方が強かった。胎仔の脳血流量は、母体の脳刺激によってはほとんど影響を受けなかった。以上の結果から、胎仔の脳幹ニューロンの活動は、母体の視床下部の賦活により胎盤を通じて長期にわたる影響を受けることが明らかとなった。さらに、この影響は、母体の血圧の変化や胎仔の脳血流量の変化によるものではないと結論された。
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