Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1994: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究は研究代表者の熊本大学退職に伴い,平成6年8月をもって中断された。 サル眼標本における前房隅角内皮網における細胞外物質,シュレム管内壁内皮細胞の形態学的変化に関する研究は,低眼圧を目的として眼内手術を施行したサル(8頭)眼球隅角部を対象として進められていた。人工的低眼圧時においては,内皮網における線維性細胞外物質の増加傾向が認められていたが,なお研究途中のため最終的な研究結果は得られなかった。 培養細胞による圧負荷時の形態学的研究は,シュレム管内皮細胞の代用としてウシ角膜内皮細胞を用いて遂行された。フィルター上に培養された内皮細胞の基底側より,眼圧と上強膜静脈圧の差である最大65cmH_2O(4.8mmHg)の圧負荷を用いて行った。その結果,位相差顕微鏡により圧負荷後内皮細胞に急速に空胞が出現,圧負荷除去により空胞が消失することが観察され,この変化は可逆性であることが判った。さらに空胞の大きさと数は,負荷した圧と相関していた。また透過型電顕にて,この空胞はシュレム管内皮細胞にみられる巨大空胞ときわめて類似したものであることが認められ,この研究はシュレム管内皮細胞における房水流出の実験モデルとして使用できることが判った。これらの培養細胞における結果はとりまとめられ,現在米誌Investigative Ophthalmologyに投稿中である。
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