Project/Area Number |
05671483
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
西村 哲哉 関西医科大学, 医学部, 講師 (30156111)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ICG赤外蛍光眼底造影 / 蛍光眼底造影 / 脈絡膜新生血管 / 老人性円板状黄斑変性症 / 加齢性黄斑変性 |
Research Abstract |
目的及び方法 ICG赤外蛍光眼底造影が、脈絡膜新生血管をどのように表現しているのか検討するため、カニクイ猿の後極部網膜に実験的脈絡膜新生血管を作成し、ICG赤外蛍光眼底造影と蛍光眼底造影を行い、その造影所見を比較し、さらに眼球を摘出した後、病理組織標本及び血管鋳型標本を作成し組織学的検索を行った。 結果 1.新生血管の検出は蛍光眼底造影の方がICG赤外蛍光眼底造影よりも高率であったが、網膜下出血に覆われた部位ではICG赤外蛍光眼底造影でのみ検出されたものがあった。 2.ICG赤外蛍光眼底造影でみられた新生血管は、新生血管の血管が重なった部位や、基部の太い血管であった。しかし、血管の密度が疎な部位や新生血管が小さいものではICG赤外蛍光造影でみられなかった。 3.ICG赤外蛍光造影による新生血管からの色素漏出は、色素漏出が起こる条件として新生血管内皮が未熟なこと、網膜色素上皮が囲い込んでいないこと、新生血管周囲に色素貯留のスペ-スがあることが必要であった。 4.新生血管の補助診断であるdark rimは新生血管周囲の網膜色素上皮の重層によって脈絡膜背景蛍光がブロックされたもので、新生血管の範囲をあらわしており、dark rimがみられた場合典型的新生血管として判断できた。 まとめ ICG赤外蛍光眼底造影は蛍光眼底造影と相補的関係にあった。また、ICG赤外蛍光眼底造影での新生血管の造影所見の特徴が明らかにされ、臨床的診断と治療に応用できることがわかった。
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