象牙質露出歯および緊密咬合症例へのポーセレン・ラミネートベニア修復の応用
Project/Area Number |
05671603
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
陳 克恭 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (20207327)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | ポーセレン・ラミネートベニア / 繰り返し負荷 / 破折・剥離 / 緊密咬合 / 下顎前歯 / 象牙質 / 象牙質前処理剤 / 接着強さ / 接着強度 / 破折 / 剥離 |
Research Abstract |
ポーセレン・ラミネートベニア修復は歯髄、歯列に障害を与えずに審美性を回復させる術式である。ベニアに直接負荷がかからず接着面積の大きい上顎前歯では支台歯の接着面積の一部が象牙質であっても象牙質前処理を施すことによって、ベニアの破折や脱落といった障害が起こらないことがほぼ明らかになった。一方、象牙質が露出しやすく、かつ咬合による負荷が加わる下顎前歯ではベニアの破折や脱落が危惧され、適応から除外されている。そこで下顎中切歯を用いて、非被覆型の支台歯形成(エナメル質のみ)を行い、各支台歯に合わせて作製したポーセレン・ラミネートベニアをトータルエッチングした支台歯に合着用レジンで接着させた。さらに唇側のC-E junctionから歯頸部1/3までの象牙質を露出させ、各支台歯に合わせて作製したベニアをトータルエッチングした支台歯、または象牙質に象牙質前処理剤を施した支台歯に合着用レジンで接着させた試験片も作製した。2時間後各試験片に繰り返し圧縮荷重(25時間,9万回)を負荷させた。 形成をエナメル質にとどめた試験片には、負荷後のベニアに破折や脱離などは認められなかった。また露出した象牙質にトータルエッチングのみを行った場合、負荷後同部位のベニア表面に破折や剥離が観察された。一方、根面まで露出した象牙質に象牙質前処理剤を施した試験片の負荷後の表面には破折などの変化は認められなかった。(第72回IADRで発表)。これは象牙質前処理剤を使用することで象牙質との接着強さが大きくなり、エッチングしたエナメル質の場合に匹敵する程で、これがベニアの破折を防ぐ結果となったと考えられる。 以上の結果から、下顎前歯の場合も上顎歯と同じように接着対象がエナメル質あるいは象牙質であっても象牙質前処理剤を施せば、ポーセレン・ラミネートベニア修復を行うことが可能であることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)