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¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
【.encircled1.】D-mannitol(1)を原料として容易に合成できるC_2対称pyrrolidine誘導体(2a)の各種条件下での位置選択的ヒドリド還元、及びtetraol(3)のpivaroyl化等、2′,5′位位置選択的官能基化を起点とする3,4位位置選択的な変換による嵩高い置換体(6)または無置換体(7)への誘導の等を試みたが、選択的なC_2対称pyrrolidine誘導体への変換は不成功に終わった。 【.encircled2.】C_2対称pyrrolidine誘導体(2a,b)を原料とする四級アンモニウム塩類(8a,b,9a,b)の合成:C_2対称pyrrolidine誘導体(4a,b)は過剰のCH_2Iにより対応する第4級N,N-dimethyl体(8a,b)は得られるがPhCH_2Brの作用では対応する第4級N,N-dialkyl体は得られず、第3級N-monoalkyl体(2a,b,5a,b)しか得られなかった。alpha,omega-dibromoalkane類(10)を作用させるとメチレン鎖n-4,5のとき、及び2,2′-bis-bromomethylbiphenyl(11)の作用でスピロ型四級アンモニウム塩類(9a,b,12a,b)が得られた。n=3,6のalpha,omega-dibromoalkaneの作用では第3級二量体(13a,b)が得られるのみであった。 【.encircled3.】得られるC_2対称pyrrolidine誘導体を不斉触媒とする不斉合成反応:上記【.encircled2.】で得られたいくつかの四級アンモニウム塩類(8,9,12)を不斉相間移動触媒として過酸化水素によるcharconeのエポキシ化、phenacylchlorideとbenzaldehydeのDarzens反応を検討したが不斉収率はいずれの場合でも10%以下であった。今後、N-alkoxyethy1体(14a,b)を超高圧下で長鎖alkylbromideにより対応する四級アンモニウム塩類(15a,b)へ誘導し、不斉相間移動触媒能を検討することを考えている。
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