Project/Area Number |
05671780
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical pharmacy
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山岡 清 京都大学, 薬学部, 助教授 (50109013)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 腸肝循環 / 肝灌流 / 胆汁排泄 / 肝局所動態 / 薬物代謝 |
Research Abstract |
肝臓は薬物代謝に関与する最も重要な臓器の1つである。肝臓における薬物の速度論的動き(肝局所動態)を明確にすることは一方では全身レベルでの動態との関連、他方では細胞および酵素レベルでの代謝との関連を合理的に考える上で重要である。現在までのところ肝灌流実験での薬物代謝を定量的に扱った論文はほとんどない。そこでアルプリノールをモデル化合物として肝灌流実験を行ったところ、代謝物であるオキシプリノールへの変換は数秒で迅速に起こることを明らかにした。つぎに肝臓の大きな機能として胆汁排泄がある。胆汁排泄時間経過には薬物がシヌソイドから毛細胆管に排泄されるまでの豊富な情報が含まれると考えられる。この情報を取り出す方法の一つとして薬物を頸静脈から点滴静注してその胆汁排泄の時間経過を評価する新しい解析法を開発し、モデル薬物としてセフィキシムを用い、妥当な結果を得た。腸肝循環は動態現象としては面白いが、その評価法は必ずしも容易ではない。そこで腸肝循環により血中濃度推移に有意に第二ピークを示すジクロフェナックをモデル薬物として、この第二ピークを解析することにより腸肝循環を評価する新たな解析法を開発した。この解析法はなんら手術を施すことなく単に血液濃度推移が測定できればよく、人でも容易に適用可能で、臨床的な応用が期待できる。
|