インスリンのグリコシル化による腸管吸収改善とその機構
Project/Area Number |
05671793
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
芳賀 信 東京理科大学, 薬学部, 助教授 (70110666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 正弘 東京理科大学, 薬学部, 教授 (20012669)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | インスリン / グリコシル化 / 血糖降下作用 / 小腸刷子縁膜小胞 / 腸管吸収 / グルコース輸送担体 / ペプチド性医薬品 |
Research Abstract |
1.pMZ(p-メトキシベンゾキシカルボニル)剤による選択的SAPG(p-(サクシニルアミド)‐フェニル-alpha-D-グルコピラノシド)-置換INS(インスリン)の合成:種々のINSのSAPG置換体のうち生理活性が最も高いとされるB1-Phe1置換SAPG-INSを選択的に合成するためにA1,epsilonB29位に保護基(pMZ基)を導入し、これをSAPG-Mptと反応させた後、保護基をはずして目的物を得た。得られた1置換SAPG-INSの純度をHPLCにより、また置換部位、個数を二次元展開TLCおよびアミノ酸分析により確認した。さらにその免疫活性と生理活性をEIAおよびラットへの静脈内投与から検討した。天然の牛INSに比べて約40%の活性低下があるものの生理活性を有した目的物を選択的に合成できた。 2.HPLCによる酵素分解抵抗性の解析:1で得られらたB1-Phe1置換SAPG-INSの量は数mgと微量であり、酵素反応の基質として用いてHPLCで分析するには不足であった。このため実施計画2を中止した。 3.SAPG-置換INSの^<125>Iラベルとin vitro,in situ吸収実験:ラット反転腸管法およびDoluisio法による吸収実験は、得られた置換体が前述のように少量であったため実施出来なかった。その代わりここではラベルしていないB1-Phe1置換SAPG-INSを用いてDoluisio法を行い、血糖降下作用を詳細に検討した。この結果1置換体を正常および高血糖ラットの空腸上部-回腸下部間に投与するとコントロールに比較して有意な血糖降下作用が認められた。 4.Na^+単糖共輸送担体への吸着と取り込みの解析:小腸刷子縁膜小胞(BBMV)をラット小腸から調整し、^<125>IラベルB1-Phe1置換SAPG-INSの取り込み実験を行った。この結果、Na^+勾配存在下、B1-Phe1置換SAPG-INSのBBMVに対する吸着量は(a)牛INSより大きいこと(b)Na^+勾配非存在下(K^+勾配存在下)の場合よりも大きいことが分かった。このことからSAPG-INSをラット腸管内に投与したときの血糖降下作用機構にNa^+依存性D-グルコース輸送担体との相互作用が関与していることが示唆された。本研究で得られた知見は、インスリンの経口投与化を考えるうえで重要であるばかりでなく、今後医薬品のなかで益々重要となるペプチド性医薬品の生体内挙動や投与経路最適化を考察する上で意義深いものになると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
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