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ヒトLDL(低比重リポ蛋白質)レセプターの突然変異における遺伝子解析

Research Project

Project/Area Number 05671890
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Human genetics
Research InstitutionNational Cardiovascular Center Research Institute

Principal Investigator

三宅 康子  国立循環器病センター研究所, 病因部, 室長 (00132936)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山村 卓  国立循環器病センター研究所, 病因部, 室長 (20132938)
山本 章  国立循環器病センター研究所, 副所長 (00028408)
Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords家族性高コレステロール血症 / LDLレセプター遺伝子 / スプライシング異常 / 遺伝子変異
Research Abstract

家族性高コレステロール血症(FH)は、低比重リポ蛋白質レセプター(LDLR)遺伝子の変異に基づく疾患であるが変異の様式は大小の欠失、挿入から点変異まで様々なものがあり、また変異の箇所も45kbの全長を有するLDLR遺伝子の各所にみられ、極めて多彩であり、一般にFHの遺伝子診断は容易でない。
しかし南アフリカ、フランス系カナダ人、キリスト教系レバノン人等の特定の民族、集団においてはある特定のLDLR遺伝子変異が集積している例が知られている。我国も島国であり長時間にわたって孤立した環境にあったため、いわゆるfounder effectが存在する可能性が考えられるが、現時点では頻度の高いLDLR遺伝子変異は報告されていない。
今回、我々はレセプター蛋白非合成型のFHホモ接合体症例において、LDLR遺伝子解析を行い、変異箇所を同定したところ、この患者においてはintron 12 splice donor siteにGT→GCの1塩基置換が認められた。この変異によってスプライス異常が起こっていた。
この変異の検出法として、変異点に隣接する部位にmismatchを導入したprimerを用いて変異部位を含む領域をPCR増幅し、制限酵素BsaHIで切断後ポリアクリルアミドゲル電気泳動における断片長により検索したところ、互いに血縁関係のないFHホモ接合体23家系中7例(30%)において同変異が検出された。FHヘテロ接合体においても、独立93家系中16例(17%)に同変異の存在を認め、これらの症例の出身地を調べたところ、東北から九州にかけて広く分布していた。
今回のintronn 12 splice donor site GT→GC点変異は、FH全体に占める割合が極めて高頻度であり、また全国に広く分布している点と合わせ、我国におけるLDLRのcommon mutationのひとつである可能性が示唆され、FHの遺伝子診断を考える上で重要な変異と思われる。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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