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地域伝承の食品包み材として用いられる植物葉の機能

Research Project

Project/Area Number 05680028
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 家政学
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

中村 泰彦  鹿児島大学, 教育学部, 教授 (90041194)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 瀬戸 房子  鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (00179350)
田島 真理子  鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (10117541)
橋永 文男  鹿児島大学, 農学部, 教授 (70038222)
Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Keywords九州南部 / 伝統食品 / 食品包み材 / サネン / 成分の分離 / 抗菌活性 / 食品への利用
Research Abstract

鹿児島市で採集したサネン葉を室温で風乾し、さらに60℃で通風乾燥して実験材料とした。まず腐敗細菌の一種Bacillus cereusを供試菌として用い、サネン葉から抗菌活性を示す成分を効果的に抽出・分離するための溶媒および分離方法について検討した。サネン葉の抗菌活性はメタノールのような極性溶媒でよく抽出されたが、極性の弱いエチルエーテルでも抽出された。また水蒸気蒸留もよい分離方法であることが分かつた。溶媒抽出法により抽出した成分を酸・塩基分画法により分画すると、抗菌活性はメタノール抽出物ではフェノール成分画分および酸性画分に、エチルエーテル抽出物ではそのほか中性画分にも認められた。シリカゲルカラムクロマトによる部分精製により、フェノール性画分からは抗菌活性を示す3つのピーク成分が、酸性画分からは同じく2つのピーク成分が得られた。薄層クロマトの結果、これらのピーク成分は主にフェノール性化合物からなることが分かつた。現在、HPLCにより成分の同定を行つている。サネン葉から抽出された抗菌性成分は、腐敗細菌とされている6種の細菌の増殖をいずれも強く抑制したが、酵母(3種)やかび(3種)に対してはあまり効果がなかつた。魚の煮つけ調理の際にサネン葉を加えると生ぐさ臭が和らげられ、ゼリーやかるかんなどの菓子に用いると清涼感が高められ、全体としての風味がよくなるなど食品の嗜好性を高めるのにも効果があることが分かった。サネン葉を用いることによって菓子の物性はやや変化するが、この点についてはさらに検討する必要がある。衣服の虫害防止効果については定量的な計測方法について検討中である。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-03-31   Modified: 2016-04-21  

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