高齢者の骨密度に与える運動習慣、体力、食生活の影響
Project/Area Number |
05680113
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine, School of Nursing |
Principal Investigator |
木村 みさか 京都府立医科大学医療技術短期大学部, 教授 (90150573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 武利 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (30079694)
金子 公宥 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (00067232)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 高齢者 / 運動習慣 / 食生活 / 骨密度 |
Research Abstract |
骨粗鬆症の予防や治療に必要な運動や食生活などの高齢者の生活指導に必要な基礎的資料を得ることを目的に、都市に在住する60歳以上の女性で、骨粗鬆外来を受診している者(骨粗鬆群、n=20:腰椎圧迫骨折等で受診したが、現在は身体を動かすことに不都合な症状はなく医師から積極的に運動を行うよう指示されている患者)と本症の治療を受けたことの無い一般高齢者(すこやか群、n=45:週3〜5回、1回10分程度の軽い体操を2〜15年行っている)を対象に、MD/MS法による骨密度の測定および食生活・運動習慣等の調査を行い、その特徴を比較検討した。 対象者の年齢および身長、体重、肥満度などの体格要素の平均値には、両群間に差が認められなかった。第2中手骨に対するMD/MS法での骨評価のパラメータを両群で比較すると、D,GSmax,SIGMAGS/Dおよび骨塩量(SIGMAGS)や骨密度(mu')の平均値の差が有意であり、すこやか群が骨粗鬆群より骨の状態は良好であった。飲酒・喫煙習慣では、対象が女性であった為かほとんどが非喫煙者で飲酒習慣なしであった。休養や睡眠、あるいは食べ過ぎに関しては約8割が「以前から注意している」「今は注意している」と回答し両群間に差が認められなかった。その他、乳製品をはじめ各食品の摂取頻度に関する調査の結果でも、過去、現在ともに両群の食生活に差は認められなかった。一方、現在の1日の平均的な生活時間を比較すると、睡眠時間には差が認められなかったが、すこやか群の歩く時間145分は骨粗鬆群68分の2.2倍、すこやか群の戸外での生活時間150分は骨粗鬆群105分の1.4倍で、両群の平均値の差は有意に異なっていた。 本調査の結果より、高齢者では日常の生活活動の延長で考えられる身体活動を少しでも増やすことが、骨に対しても良い効果をもたらすことが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)