東アジアにおける最終氷期のダスト・フラックス変化と古環境
Project/Area Number |
05680142
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
自然地理学
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
成瀬 敏郎 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (60033510)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 風成塵 / ダスト・フラックス / 東アジア / レス / 最終氷期 / 酸性雨 |
Research Abstract |
1.本年度は、福岡市、出雲市、福井市の海岸砂丘地、山口県宇部市の台地に堆積するレス質土壌について現地調査と土壌試料採取を行った。持ち帰った試料についてX線回析、粒度分折などを行い、Aso-4以降の最終氷期の風成塵堆積量(g/10cm^3)を求めた。分析結果:最終氷期における風成塵堆積量はisotope stage 2で最も多く、isotope stage 4がこれに続く。それは日本列島全体の風成塵堆積量変化および中国黄土高原のダスト・フラックス(An et al.,1991)の研究結果、および南極を含む世界のダスト・フラックスの変化と調和的であった。 2.前年度に採取した鹿児島県シラス台地上に堆積する古土壌についてX線回折、粒度分析などを行い、2枚の古土壌の主母材が風成塵起源であること、古土壌の生成時期が17,000-18,000yB.P.の最終氷期最盛期と11,000yB.PのYounger Dryasに対比されること、最終氷期最盛期の風成塵堆積量は約10g/10cm^3、Younger Dryasの堆積量は約6g/10cm^3であること、Younger Dryasにも風成塵堆積量が多い事実を東アジアで始めて指摘できた。 3.兵庫教育大学屋上で1990-1993年の3年間、雨水を採取し、風成塵と酸性雨との関係を明らかにした。社町における風成塵の降下量は年間4.1t/km^2であること、Ca降下量と風成塵降下量との間に相関が認められるので、Caが風成塵とともにアジア大陸から飛来してきたものであること、Ca降下量の多い時期には雨水のpHが高く、Ca降下量が高くても酸性物質降下量が多い時期にはpHが低くなることを確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)