Project/Area Number |
05680369
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Natural disaster science
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
室崎 益輝 神戸大学, 工学部, 教授 (90026261)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 避難生活 / 応急仮設住宅 / 雲仙普賢岳災害 / 北海道南西沖地震 |
Research Abstract |
1)避難生活シナリオの作成 我が国で発生した3つの大規模な災害、すなわち雲仙普賢岳災害、南西沖地震災害、93鹿児島豪雨災害において、避難者の緊急退避生活から広域避難所生活さらには応急仮設住宅生活にいたるまでの経緯を、ヒアリングおよび文献調査(新聞記事を含む)により把握し、それを時系列的に整理することにより、避難生活シナリオを作成した。そのなかでは身近な親戚等の有無、空き家等居住可能ストックの有無によって、避難生活のシナリオが大きくかわってくることが明らかになった。 2)避難生活拠点ニーズの把握 島原市および深江町(以上 雲仙普賢岳災害)、奥尻町(以上 北海道南西沖地震)の応急仮設住宅居住者に対して、避難生活に関わるアンケート調査(雲仙普賢岳については約500世帯、南西沖については約100世帯)を実施し、避難生活にともなう問題点と生活ニーズの把握につとめた。この結果、(1)壊滅的な被害を受けたケースあるいは離島等の孤立地域野ケースでは、仮設住宅基準の被災家屋の3割という戸数では、住宅需要をみたしえないこと、(2)雲仙普賢岳のように避難生活が長期に及ぶ場合、南西沖のように寒冷地で避難生活を余儀なくされる場合を、現行の仮設住宅基準は想定していないため、諸矛盾が激化していることが明らかになった。
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