Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
本研究では,近年注目を集めている電力市場の自由化問題を取り上げ,発電事業者,需要家の詳細な行動モデルを組み込んだシミュレーションモデルを構築することを目的としている.以下に,本年度の研究実績の概要を要約する. ・まず,英国の電力市場の現状について文献調査を行い,その結果に基づいて,本研究で分析の対象とする電力市場の構造を定めた.すなわち,発電事業者としては,従来型の発電所の他に,小規模分散型のコージェネレーション,太陽光発電システムなどの市場への参入のモデル化を可能とした.また,需要家としては,実時間料金制の導入を前提とするため,料金制に対する行動の多様性を表現するためのパラメータを導入した.なお,送配電網については,規模の経済性を考慮して,一社独占の形態を採用した. ・シミュレーションモデルは,非常に大規模なものとなるため,種々のパソコン,ワークステーション上で分散的にシミュレーションすることを前提として開発した.購入したパソコンはその分散的環境の構築のために利用した. ・現在までに,シミュレーションモデルの基本形の構築を完了し,従来,ゲーム理論やミクロ経済学などの分野で知られている種々の現象を発生させることに成功している.また,システムの長期的に安定な運用のために最低限必要とされる規制について検討し,とくに需要側の対応が重要となることを指摘した.
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