ベンゾジアゼピン受容体アゴニスト活性を有するノルジテルペンの合成研究
Project/Area Number |
05680507
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioorganic chemistry
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
宍戸 宏造 徳島大学, 薬学部, 教授 (20006349)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高石 喜久 徳島大学, 薬学部, 教授 (60035558)
渋谷 雅之 徳島大学, 薬学部, 教授 (40027066)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | ベンゾジアゼピン / アゴニスト / 向神経薬 / 分子内付加環化 / ノルジテルペン / タンシノン / フラン / キノン |
Research Abstract |
サルビアの成分であるノルジテルペン、タンシノン類はベンゾジアゼピン受容体に対しアゴニスト活性を示すことが報告され、向神経薬の開発という観点より注目を集めている。著者は、タンシノン類の効率的で一般性の高い新規合成法の開発を目的に本研究を行なった。まず、タンシノン類に共通する母核となっている三環性フラノキノン(1)の合成を検討した。市販のフタリドよりスタートし、オキシムアセテート(2)を合成後、著者が先に開発した分子内[3+2]付加環化反応を基盤とする融合フラン環構築法を活用し(3)へと導いた。次いで(3)を酸で処理後、フレミー塩で酸化することにより目的とした(1)を得ることに成功した。この合成ルートは収率的にも優れ、効率的である。次に、この知見を踏まえ、タンシノンIIA(4)の全合成を検討した。AB環部(6)の構築は、ジエンイン(5)の分子内Diels-Alder反応を経て行なった。続いて、(1)の場合と同じ方法で(4)の前駆体となるイソキサゾリン(7)へと高収率で導くことが出来た。今後、(7)より(1)への変換を行なう計画である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)