HMGboxのDNA結合機構および転写反応における役割の研究
Project/Area Number |
05680534
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
吉田 充輝 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20005648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白川 仁 東京理科大学, 基礎工学部, 助手 (40206280)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | HMG1タンパク質 / HMG2タンパク質 / 転写調節因子 / HMGbox / DNA結合性タンパク質 / クロマチン / 核タンパク質 / タンパク質高発現 |
Research Abstract |
高等動植物の細胞核に存在する核タンパク質HMG1およびHMG2(以下HMG1/2と略)は、DNA結合性である。そのDNA結合モチーフ(HMG-box)は、多くの転写因子に存在し、そのDNA認識と結合の機構、転写における係わりあいが注目されつつある。本研究では、HMG-boxを高発現、精製後、高次構造を明らかにし、HMG-boxのDNAの認識と結合機構について解明することを目的とした。HMG1/2に2つずつ含まれるHMG-box(ドメインA、ドメインB)をコードするcDNAを発現プラスミドに挿入し、T7システムをもちいて大腸菌内で高発現させた。菌体より、各HMG-boxを均一になるまで精製し、現在大阪大学蛋白質研究所の協力のもと、NMRによる高次構造解析を行なっている。次に、各HMG-boxとDNAとの結合機構について、ゲルシフトアッセイをもちいて解析した。その結果、各ドメイン単独ではDNA結合性は持つものの、HMG1/2で認められるDNA高次構造に対する優先的結合、および協同的結合性は認められなかった。また、DNAの巻戻し活性を調べたところ、各HMG-boxでは、ほとんど活性が認められなかったが、両HMG-boxをもつ構成物では巻戻し活性が認められた。以上のことから、HMG1/2の2つのHMG-boxは、DNA結合性を持つが、DNA構造に対する特異性および強力な結合性を示すには、両HMG-boxがタンデムに結合していることが必要であることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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