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¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
1.サラホトキシン(SRT)遺伝子3種(SRTa-1,SRTc-1,2)の塩基配列を決定した。SRTa-1とSRTc-2は成熟ペプチドをコードしている領域(63base)でアミノ酸3残基置換に対応した3塩基の置換がある他は5'側90base,3'側250baseが全く共通であった。SRTc-1は3'側60baseのところで共通性が消失した。 2.SRTa-1の成熟ペプチドコード領域を含む191bpをプローブとしてマムシゲノム遺伝子のサザンハイブリダイゼーションを行ったが、対応する遺伝子はなかった。SRTはアナヘビにのみ保持されているものと思われる。 3.一方、ブタエンドセリン(ET)遺伝子をプローブとしてヘビET2種(SET-3,-4)をコードしている遺伝子を発見した。SET-3は哺乳類ET-3とは生理活性に影響しないと思われる4位Phe→Tyrの置換のみであった。SET-4は哺乳類ET-1,-2とそれぞれ4残基ずつの置換で、なかでも、18位はSRT/ETファミリー共通残基のAspがGlyに置換していた。 4.SET遺伝子の成熟ペプチドコード領域の5'側、3'側とも哺乳類ETの塩基配列と共通性が高く、SRTとは全く異なっていた。ヘビのETも哺乳類ETと同様の生合成過程を経るものと思われる。 5.SET-4を化学合成した。アミノ酸分析、アミノ酸配列分析、質量分析により、目的物質であることを確認した。生理活性については、現在、検討中である。
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