Project/Area Number |
05710039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
実験系心理学
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
出口 毅 山形大学, 教育学部, 講師 (60241684)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1993: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 認知 / 情報処理過程 / 分類学習 / カテゴリー化 / 方略 |
Research Abstract |
本研究の目的は,全体的処理の情報処理特性について検討することを目的とした。具体的には,認知研究,とりわけカテゴリー化研究において未分化な処理様式として位置づけられてきた全体的処理方略のとらえ直しを主眼とした研究を行なうことである。そのために、1)日常認知,2)分類学習過程における情報処理特性,3)発達の3つの観点から全体的処理の情報処理特性について探究してみた。 研究では,まず,成人に対する日常認知に関する調査を実施し,その被調査者のなかから被験者を選択し実験を実施した。次に,児童に対して同様の手続きで吟味することを研究課題とした。具体的には,成人の被験者116名に40項目からなる分析的/全体的質問紙を実施し,因子分析によって日常認知における分析的/全体的処理の構造を明らかにするととも,フィードバックをともなう多数試行の分類学習課題を行ない,その妥当性と処理の質の違いを踏み込んで検討した。さらに,成人の質問項目を改訂し,児童版を作成し,その妥当性を同様に2つのカテゴリーに分類する学習課題で吟味するものであった。この一連の研究から,成人における全体的処理は未分化な情報処理様式から情報統合という形で推移するのに対し,児童では主に刺激間の類似に基づく未分化な全体的処理であることが予想される。 研究結果から,(1)日常の情報処理には堅固な処理特性が見られないこと,(2)成人でも学習過程において未分化な処理を続ける被験者と統合に至る被験者とが存在すること,(3)成人と児童では符号化に違いがあること,の3点が明らかになった。成人と児童の違いはもとより,同一の年齢集団内でも処理特性にさらに大きな違いが確認されたことから,従来の分析的/全体的という二分法的概念の見直しとその克服を示唆することとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)