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農業後継者問題への集落の対応

Research Project

Project/Area Number 05710117
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 社会学(含社会福祉関係)
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

松井 克浩  新潟大学, 教養部, 助教授 (50238929)

Project Period (FY) 1993 – 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords農業後継者 / 集落 / 生産組織
Research Abstract

本研究は、農業後継者不足という問題について、集落がいかなる対応をしているのかという点の解明を目指していた。山形県庄内地方を主たる対象地として、自治体や農協での資料収集とインタヴュー、酒田市の北平田地区および鶴岡市京田地区の農家を主たる対象とした数次に渡る聴き取り調査を行った。その結果、次のことが分かった。庄内地方においては、むろん全体として農業後継者の不足は著しいのであるが、海岸砂丘部や丘陵地の畑作・果樹地帯では比較的若い後継者が就農している事例が多くみられる。しかし北平田・京田といった平野部の水稲単作地方では、若手の農業後継者の不在が顕著であった。その理由としては、稲作農業の将来性についての不安がもっとも大きく、ついで機械化の進行により稲作自体にあまり人手がかからず、規模拡大しない限り現在就農している中高年層で事足りているという点も大きい。いずれにせよ、庄内地方の稲作農民は、低米価・減反政策・自由化という稲作をとりまく厳しい環境の中で、現状維持的に農業を継続しつつ、なかなか自信を持って後継者を育成しバトンタッチする意欲をもてないでいる。そこにおいて集落は、受委託を可能にする人間関係形式の枠組みという役割を果たすことで後継者不足を補完するのみで、現状では後継者の確保や育成に積極的に関わることは少ない。なお、比較対象のために調査を行った新潟県柿崎町では、農業後継者層の有志が「いぶきの会」という団体を結成し、生産組織化するとともに、町内の農外就労している農業出身の青年たちをも含めて仲間作りを行い、集落との関係も強めている。今後の展開が注目される。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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