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情報化社会における地域アイデンティティの変容過程の研究

Research Project

Project/Area Number 05710122
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 社会学(含社会福祉関係)
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

城戸 秀之  鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (00204933)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords地域イメージ / 地域ブランド / 消費メディア
Research Abstract

現代社会の情報化と地域社会のアイデンティティ形成とに関して研究をおこなう中で、本年度は情報として生産・流通・消費される地域イメージに焦点を合わせた。現代社会での地域イメージは社会の流動化やメディアの発達の結果、地域固有の伝統的シンボリズムだけでなく、消費地である都市との情報の交換の中でマスメディアを通して産み出される。それは都市から見た消費の対象としての「ふるさと」のイメージと、都市をターゲットとして地域から情報発信されるイメージとの複合体であり、マーケットの趨勢にあわせて消費されるのである。
情報として発進され、都市のマーケットで消費されるイメージと地域固有の伝統的シンボリズムとの関連を捉えるために、本年度は地域イメージの情報化と消費化をとらえる事例として地域産品のブランドを取り上げ、付加価値としての地域イメージの在り方を検討した。事例として鹿児島県の「かごしまブランド」と大分県の「豊の国一村一品」を比較した。前者は、流通システムからの需要情報を重視し、それに対応できる高品質で定量の産物を供給しうる産地育成事業であり、後者は消費者に向けて直接イメージを発信し、県産品の需要そのものの創出をねらう事業である。前者では産品を市場の論理で規格化し「信頼の産地」というブランドイメージが形成されるのに対して、後者ではそれぞれの地域固有の産品を「地域ブランド」というパッケージの中にそのまま取り込むことができる。この両者の場合、イメージとしての地域の個性はそれぞれの異なった内容と形式をもつものとなろう。
このような地域イメージの相違は、地域意識の形成に大きな影響を及ぼすものである。次年度以降は、この成果をもとに風水害のため十分に行えなっかった現地調査をすすめて知見を蓄積し、さらに研究を進めてゆきたい。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 城戸 秀之: "現代の消費と地域社会-地域ブランドの類型化の試み" 経済学論集. 40. 49-60 (1994)

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      1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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