Project/Area Number |
05710135
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
尾嶋 史章 大阪経済大学, 経済学部, 助教授 (30177224)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 教育達成 / 教育機会 / 社会階層 / 社会移動 / 学歴 / SSM調査 |
Research Abstract |
本研究の目的は、学歴達成に及ぼす出身階層の影響を、その達成過程の中で、換言すれば教育経歴の各段階における出身階層の進学行動への影響という観点から明らかにすることにあった。この目的を達成するために学科・設置体など1985年社会階層と社会移動(SSM)全国調査(男性B調査・女性調査)データですでに明らかな情報に加えて、各高校(普通科)の進学率も付加して分析を行った。この分析で明らかになったのは、以下の3点である。 1.中学校から高校への進学機会の出身階層間格差は、高校進学率の上昇に伴って縮小する傾向にあるが、進学者の中での全日制普通科への進学機会の格差は、男女とも維持される傾向があり、男女間の普通科進学率の差異、ならびに出身階層構造(父世代の職業構造や学歴構造)の変化による影響を除去すると、基本的には不変であることが明らかになった 2.全日制普通科を進学校・非進学校に分けた場合、ノンマニュアル層や高等教育層と進学校および私立校との結びつきが昭和30年代後半から強まっており、早期の選抜段階から出身階層の影響が顕在化する傾向が窺われた。 3.大学進学段階でみると、ノンマニュアル層や高学歴層でいわゆる「有名校」への進学者が徐々に増加しており、この段階での格差が拡大する傾向がみられた。 学歴水準という面でみた出身階層間の進学機会の格差が基本的には維持される傾向がみられることはすでに明らかにされているが、上記の結果は同じ傾向が学歴達成のよりミクロな過程にも存在していることを示している。なお、高校の分類に関してはまだ不十分な面もあり、この点を修正して再度分析し、最終的な報告をまとめる予定である。
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