Project/Area Number |
05710195
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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Research Institution | Nagoya City College of Child Education |
Principal Investigator |
阪井 芳貴 名古屋市立保育短期大学, 保育科, 助教授 (00205717)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 戦前の沖縄 / 郷土研究 / 郷土教育 / 折口信夫 / 島袋源一郎 / 宮城真治 / 沖縄県史編纂事業 / 写真資料 |
Research Abstract |
平成4年度に引き続き、同課題で、戦前の沖縄における郷土研究に関する資料の収集に主眼を置き、従来知られていない沖縄在住の教員・文化人らによる沖縄研究の内容を明らかにすることにつとめた。それにより、日本民族学の発展における沖縄の意義や、いわゆる沖縄学の萌芽期の様子を明らかにするのが最終的な目的であった。 平成5年度も4回沖縄に赴き、沖縄県立図書館・沖縄市史編集室・浦添市立図書館・名護市史編さん室などの機関の協力を得て、戦前に発行された雑誌(「南島」「海邦」など)や、諸学校の発行した同窓会誌・校友会誌などの閲覧と複写を行うとともに、戦前の沖縄を調査した本土の研究者の著書や沖縄県の学校の記念誌(『百年誌』の類)および市町村字誌などの書籍の購入につとめた。 これらの資料から、戦前の沖縄の教員が単独で郷土研究を行い、その成果を副教材にしていた例(今帰仁村兼次小学校の「御案内」)や、宮古教員部会発刊『宮古島郷土誌』に見られるような離島での共同研究の実態が少しずつ明らかになった。また、大正4年前後の沖縄県史編纂史料(県史は未刊に終る)が各地の郷土研究の契機となっいることも判明した。さらに、折口信夫旧蔵の戦前の沖縄の写真約200枚が國學院大学古代研究所に保管されていることも確認でき、その分析にとりかかることができた。 このように、5年度も、昨年度同様、新資料の発掘ができ、戦前期の沖縄の郷土研究の内容を明らかにできたが、例えば、名護の宮城真治資料は所蔵者の都合で未だ半分しか内容の確認ができておらず、又、折口信夫の写真資料の分析も沖縄でなければ確認できないことが多く、今後も継続して調査をする必要があると考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)