Project/Area Number |
05710261
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
国文学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀川 貴司 東京大学, 文学部, 助手 (20229230)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 漢詩文 / 出版 / 自筆本 / 稿本 / 漢詩 / 漢文 / 日本漢文学 / データベース |
Research Abstract |
1.漢詩文関係図書(和古書)の購入 (1)南海遺珠 讃岐国の人々の漢詩を集めたもので、近世後期における漢詩の地方普及を知る上で貴重な資料である。挿絵があり、地誌的な面を併せ持つ点も興味深い。 (2)本田種竹自筆詩稿 明治・大正期の詩人の自筆本で、刊行された『懐古田舎詩存』との比較対照が漢詩集の出版を考える上で面白い。 (3)聖諭像解和解 中国の教訓書を和文にして平易な解説と挿絵を付けたもので、出版には至らなかった稿本と思われる。漢詩文関係図書の広がりが窺われる。 (4)扶桑鐘銘集 書物自体はポピュラーだが、刷りが良く、旧蔵者が寺院である点が面白い。 2.写真撮影・複写 中世から近世へ移る時期は、漢詩文関係図書においては、五山版から古活字版・整版へ、写本から版本へ、という大きな変化が見られる。そこで、中世の抄物、近世初期の林家周辺において書写・刊行されたものなどを選び、東京大学文学部国語研究室、東京大学史料編纂所、国立国会図書館、国立公文書館内閣文庫等の資料を撮影・複写した。 書誌的調査・データ入力 平成4年度に調査したデータ及び今年度のデータを、コンピュータに入力し、あわせて書誌的事項の整理を行なった。その際、補助者を使用した。なお、対象が余りに膨大なため、例えば「林家関係図書一覧」「作詩用辞書・手引書一覧」といった、テーマ別のデータベースを構想し、それに沿って調査を行なっていくのがより効果的であろう。来年度以降の検討課題としたい。また、それらのテーマ別に公表も考えたい。
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