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鼻音と口腔調音に関する言語学的・音声学的研究

Research Project

Project/Area Number 05710308
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 言語学・音声学
Research InstitutionReitaku University

Principal Investigator

副島 昭夫  麗澤大学, 外国語学部, 講師 (20236144)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords音声表示 / execution / perception / 表記
Research Abstract

音楽の研究では、知覚面と演奏面との区別は定説化しているが、言語研究においてはその点に関する配慮が十分ではないように思われる。本研究においては、近時の音楽研究を参照しながら、言語音の知覚面と産出面とのそれぞれについて、生理的モデルとなるような表示レベルがsignificantであるかどうかを検討した。具体的には、比較的自然と思われる発話に含まれる非標準的音を調査し、それらの音が特定の生起環境を持つかどうかを検討した。その結果、暫定的ではあるが、規則に支配された音の実現とは異なり、ある環境での生起が確率論的であるとの結論を得た。また、この種の音は対面調査での遅い発話ではほとんど生起しないということを確認した。従って、対面調査においても恒常的に現れる音を表記する音声表示よりもさらに表層の表示ラベルが音のexecutionには必要であると考えられる。ただし、このより表層の音声表示レベルが実際の産出と同様にモジュール化されているものか否かについては、結論を得るに至らなかった。今後の課題としたい。
また、知覚面において、かなり慣れた音声学者でもこの種の音の聞き取りには抵抗を感ずることから考えて、この種の音(あるいは、それに含まれるある種の音響的特徴)の聞き取りは、知覚処理のかなり早い段階で雑音として処理されると考えざるを得ない。すなわち、この種の音は、言語学で言う音韻表示とも音声表示とも非関与的ではあっても、生理的には知覚・産出の双方のプロセスにおいて処理されていると考える必要がある。
音楽学からのもう一つの重要な示唆として、基本的には無関係なはずの音の産出・知覚と音の視覚による表現とが、音声表示のような抽象度の高い音表示においては、この三者がほぼ透明な関係にあり、それ故に、文字言語と音声言語、手話のような言語との翻訳可能性が保証されるというものであるが、これも今後の課題としたい。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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