Project/Area Number |
05710309
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
言語学・音声学
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
大野 仁美 麗澤大学, 外国語学部, 講師 (70245273)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 方言 / アスペクト / 和歌山県 |
Research Abstract |
1.基本動詞に南紀海岸部方言のアスペクト形式に関する情報を盛り込んだカード型データベースを作成した。アスペクト形式に関する情報としては、「アル」、「オク」、「イル」(以上、継続を表す)、「テアル」、「テオク」、「テイク」、「テクル」(以上、終了を表す「テ」が挿入されている)の7つの形式が後続できるかどうかをまとめた。今後、さらに他方言の基本動詞データを加えて、それぞれの方言における基本動詞のアスペクト的ふるまいのタイプの比較を行う予定である。 2.いわゆる「将然態」の形式について各方言のデータを収集・比較し、データベース化を試みた(作業は現在も進行中である)。このために、研究代表者自身も広島方言のデータを収集した。データベースに以下のような情報を盛り込んだ。 (1)ある状況の内容を表す例文 (2)方言の話されている地域名 (3)インフォーマント情報 (4)(1)で示された状況を表すのに当該地域で用いられる形式 今年度は文字データのみの収集にとどまったが、今後地図の取り込みを行い、画像データとむすびつけ、なおかつ再加工しやすい状況を実現するためにはリレーショナルデータベースの利用が効果的であろう。また、今年度はアスペクト形式という一つの文法形式に焦点をしぼったが、将来的には各方言における発話意図と表現形式という語用論データまで拡大してゆく予定である。
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