ポピュリズムと合法性 -フィリピン大統領選挙における第三政党候補の研究
Project/Area Number |
05720036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Politics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 帰一 東京大学, 社会科学研究所, 助教授 (90173484)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | フィリピン / 比較政治 / 政党 / ポピュリズム / 第三政党 |
Research Abstract |
フィリピン大統領選挙における第三政党とその候補者につき、以下の三段階に沿って検討を進めた。 第一に、選管登録資料を用いて、第三政党の社会的特徴を明らかにした。その内容は、(1)既成政党から指名を得られなかった候補者によって機会主義的に設立された政党と、(2)社会運動が、その主張を全国レベルで展開するために、プロパガンダ的目的から設立した政党、以上二つが大半であるが、第三類型として、既成政治組織の一切を否定しながら政策・イデオロギーのあいまいな、カリスマ的指導に基く政党が存在し、1960年代中期から急増している事実が確認された。 第二に、選挙キャンペーンの方法について比較を試みたが、アベリノ派自由党と、人民改革党(ミリアム・サンチャゴ候補)以外については十分なデータが得られなかった。 第三に、ミリアム・サンチャゴ候補と、その人民改革党につき、ケース・スタディを行なった。1993年大統領選挙において、サンチャゴ候補が前回大統領選挙におけるコラソン・アキノ候補の運動員を大量にリクルートしており、その政治組織に強い連続性が存在することが確認された。 以上の研究成果は論文にまとめ、単行書(論文集)編集者に送付した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)