Project/Area Number |
05730002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
経済理論
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
大沼 あゆみ 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60203874)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 高齢化社会 / 社会保障制度 / 重複世代モデル / 家族の経済学 |
Research Abstract |
1.今年度は、おもに社会保障制度の理論的側面での調査・研究が行われ、同時に人工問題に関する資料収集とその若干の展望を行った。まず、社会保障制度が、どの様な役割を果たしているかを整理し、とりわけ、その導入によって、どのような長期的な資源配分効果を有するかを分析した。これは、本研究課題の最終目標である、社会保障制度が人口成長率に与える、経済効果を考察する予備的研究でもある。具体的には、資本ストックを含む重複世代モデル(overlapping generations model)に、社会保障制度を導入し、ナッシュ均衡である長期的均衡に与える効果を考察した。まだ不十分な点はあるが、今後その分析結果をさらに検討し、公表することを予定している。 2.つぎに、人口決定の理論を展望・分析した。本研究の目的にそって、その理論的解明の手始めとして、とりわけ、家計によるその子供の数の決定理論を概観した。それによると、これらの多くは理論は、Beckerなどに代表されるように、効用関数が、自己の消費と、その子供の「効用水準」に依存する形の、「王朝的」(Dynastic)なものと見なされることにより、展開されている。さらに、これらの議論の結論は、厳密な、また一般的な形で導かれたものとは言い難い。その大きな理由は、上に述べたような、王朝的な効用関数を仮定することにあると思われる。したがって、より簡潔で一般的な理論を展開し、社会保障制度の導入と結び付けるためには、この仮定を変更し、考察が行われなければならない。今後は、人口問題に直接関連するように、自己の消費と子供の数それ自体に依存する効用関数を用いて、研究を発展させる予定である。
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