Project/Area Number |
05740156
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水野 亮 名古屋大学, 理学部, 助手 (80212231)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 電波天文学 / 星の形成 / 星間分子 / ミリ波天文学 / 星間物質 |
Research Abstract |
今年度の研究により以下のような成果が得られた。 1.ストリーマ-分子雲の速度構造 名古屋大学4m電波望遠鏡を用いて、^<13>COおよびC^<18>O(J=1-0)分子輝線でおうし座のストリーマ-分子雲の広域詳細観測を行なった。おうし座領域では、計38,000点の^<13>COスペクトルデータ、計6,400点のC^<18>Oスペクトルデータが取得され分子雲の紐状構造がより高いS/N比で明らかになった。その結果、これまで可視光域の減光からよく知られていた紐状構造とほぼ垂直に交わる紐状構造が何本もあることが明らかになった。また、可視光域の減光では1本に見えるストリーマ-分子雲が、実は視線速度の異なった何本ものストリーマ-から成り立っていることも明らかになった。このような複雑な構造のため速度場の解析は容易ではなかったが、比較的速度構造の単純なストリーマ-分子雲(DL2)において、ストリーマ-に垂直な方向に系統的な速度勾配が検出された。これは、へびつかい座、オリオン座に次いで、ストリーマ-の回転(スピン)を示唆する3つめの観測データである。 2.データ解析ソフトウェアの開発 4m電波望遠鏡のスペクトルデータを、画像解析ソフトウェアIDL上で解析を行なうためのデータに変換するソフトウェアを製作した。これにより、データ解析に要する時間を飛躍的に短縮することができ、分子ガスの密度分布と速度分布の3次元画像解析(アニメーションとソリッドモデリング)が容易に行なえるようになった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(9 results)