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中央構造線深部(深さ20km付近まで)の電気伝導度構造の研究

Research Project

Project/Area Number 05740291
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 固体地球物理学
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

山口 覚  神戸大学, 理学部, 講師 (70191228)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords中央講造線 / 電磁気探査 / 断層破砕帯 / 電気伝導度構造
Research Abstract

まず、中央構造線すぐ北側の地下5km付近に発見されている、低比抵抗ブロックの分布を詳細に探るために、主として、1.25Hz〜1024Hzのいわゆる可聴周波数帯の自然電磁場変動を信号源とする電磁場探査を実施した。その結果、次の3点が明らかになった。(1)中央構造線の直上の地点では、観測したほぼすべての周波数帯にわたって、10^1〜10^2OMEGAmを示した。(2)中央構造線から北に3.5kmまでの範囲では、320Hz〜1.25Hzの範囲で10^2OMEGAmと中程度の比抵抗値を示し、640Hzより高い周波数帯域では10^2OMEGAm以下の低比抵抗値を示した。(3)中央構造線から、3.5kmより離れた地点では、160Hz以下の周波数帯で10^3OMEGAmを超える高い比抵抗値を示した。
以上の結果から、中央構造線近傍の比抵抗分布の特徴は、比抵抗値は断層のごく近傍では、きわめて低く、その外側に約3.5kmの幅を持ち中間的な比抵抗値を示す地域を挟んで、1kOMEGAmの高比抵抗地域が広がっている。これらの境界は、中央構造線とほぼ平行する鉛直な平面とみなすことができる。
観測地域周辺では、領家花崗岩が分布する地域である。一様な地質にも関わらず、上記の様な特徴的な比抵抗分布が見られる。これらの比抵抗分布から、中央構造線近傍の比抵抗ブロック(帯?)は、断層運動に伴う破砕帯によって形成されていると結論した。一般に、断層運動に伴う破砕は断層近傍ほど強く、離れるとほとんど影響を受けない。断層より3.5km以上離れた地域での1kOMEGAmを越える比抵抗値は、表層地質から推定される花崗岩ブロックとして一般的な値である。
深部構造を探る為に新しく作成した、磁場電場分離型記録装置のテスト観測は成功したが、磁場擾乱が小さく解析に耐えるデータは得られなっかった。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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