Project/Area Number |
05740384
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
青沼 秀児 東京大学, 物性研究所, 助手 (70231777)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 有機伝導体 / 有機超伝導体 / テトラチアフルバレン誘導体 / ジセレナジチアフルバレン誘導体 / 有機piドナー / 水素結合 / クロスカップリング反応 / 非対称ドナー |
Research Abstract |
1.4,5-ethyleneditio-1,3-diselenole,4,5-(isopropylidenemethyleneditio)-1,3-dithiole等のユニットは、HOMOの横方向の拡がりが揃っているため、二次元的な分子配列が実現しやすい。Hydroxymethyl基を持つユニットは、対アニオンとの間に水素結合を介した相互作用が期待できる。本研究では、これらを非対称的に組み合わせたtetrathiafulvalene(TTF)またはdiselenadithiafulvalene(DSeDTF)の合成を以下の方法で行った。 まず、二次元的なユニットのケント体、チオケトン体またはセレノケトン体を、4,5-bis(methoxycarbonyl)-1,3-dithiole-2-oneまたは、-thioneと、亜リン酸トリエチル中またはトルエン-亜リン酸トリエチル中で、クロスカップリングさせることにより、methoxycarbonyl基を2個有するTTF,DSeDTF誘導体を合成した。この方法では、出発物の組み合わせ(ケトン、チオケトン、セレノケトン)や反応条件等を変えても、目的の収率が極めて低い場合があった。新しいルートでの合成法を検討中であるが、現在のところ見つかっていない。 (2)次に、これらのTTF,DSeDTF誘導体の2個のmethoxycarbonyl基の内、一方をHに置換し、他方をhydroxymethyl基へと還元した。 2.カチオンラジカル塩の作成を、温度、溶媒等の条件を変えて試みた。未だ良質の結晶は得られていないので、今後、条件等をさらに検討していく。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)