Project/Area Number |
05740462
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生態
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
粕谷 英一 新潟大学, 教育学部, 助教授 (00161050)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 性的二型 / アズキゾウムシ / 性選択 / 非対称性 / 有害突然変異 |
Research Abstract |
アズキゾウムシ(mrC_<91>系統)を用いて、形態の非対称性(Fluctuating Asymmetry,以下FA)と交尾行動や適応度成分との関係を調べ、性的二型の進化について考察した。性的二型が認められる触角と、対照として前脚の、計3ケ所の非対称性を計測した。非対称性は、触角での方が大きく、またオスの触角で大きかった。3ケ所の非対称性のあいだには正の相関があった。(オスの場合)生存率の指標として生存日数をとったところ、FAと生存日数のあいだには負の相関があった。(両性とも)これらのことは、アズキゾウムシの当該系統でFAが有害な遺伝的変異の保有量の指標として使えることを示していると考えられる。一方、交尾行動についてもの実験室内で分析したところ、体サイズ自体の効果などを除去した後では、FAがオスの交尾成功度に有意な影響を与えるとは言えなかった。交尾行動については、狭い閉鎖空間内で調べたものであるため、実験条件を変えて検討する必要がある。また、メスについても、交尾行動の上で、FAとの有意な関係は見いだせなかった。メスの交尾相手に対する選好性も、実験条件の影響を受けるので、この点についてやはり今後検討する必要がある。また、生存日数とFAの関係について、他の系統で調査する必要があると思われる。
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