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眼球運動に伴う視空間のダイナミックな形成機構の研究

Research Project

Project/Area Number 05750040
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Applied optics/Quantum optical engineering
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

石田 泰一郎  京都大学, 工学部, 助手 (90232305)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords視覚 / 眼球運動 / 視野安定 / 照明認識
Research Abstract

我々が認識する視空間は,跳躍眼球運動時に安定性を保ちつつ,新たに獲得された視覚情報に基づいてダイナミックに更新される。この処理過程では,跳躍前後の位置情報の変動を吸収して視空間の安定性を維持する働きがあることが,以前の我々の研究によって示されている。本研究では,この更新過程における照明光情報の処理に焦点をあて,その変動が跳躍時にどのように吸収され統合されるのか検討した。
本研究は2つの実験よりなる。実験1,2ともに,被験者が現実の光景写真を観察しているときの跳躍をリアルタイムで検出し,跳躍が生じたときに写真に対する照明光に変化を与える。実際には同一の2枚の写真を用意して,跳躍中にそれらの写真を切り替えることによって,跳躍前後の照明光変化を実現する。被験者はその光景を観察し,跳躍に伴う照明光の変動を知覚したか否かを答える。実験1では主に照明光の強度を変化させた。その結果,照明光の変動を知覚する照度変化量は,光学濃度に換算して0.2程度(約60%)に及ぶことが示された。実験2では主に照明光の色が変化する写真を用意して実験を行った。その結果,照明色の変化の知覚閾は,CIELUVの色差に換算して10以上に及ぶことがわかった。また,跳躍時の照明色変化の知覚閾は色差のみで規定されているのでなく,照明色のカテゴリー的な性質(すなわち,青みや黄色みといった照明の色)が影響している,興味深い特性も示唆された。
本研究によって,跳躍時には視覚系に入力される照明情報にかなり大きな変動があっても,それを吸収して,認識する視空間の照明環境の安定性を維持する働きがあることが明らかになった。これによって,跳躍時には位置情報のみなら図,照明情報についてもその変動を何らかの方法で吸収し,安定した視空間を維持する機構が機能していることが示された。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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