Research Abstract |
本年度は,準一次元および二次元流れにおける超音速流よう素化学レーザの基本的な動作特性について検した. 1.準一次元流れ (1).ノズル出口下流において1.5〜2m^<-1>〜2m^<-1>の小信号利得係数が得られた.この値は,亜音速流ようレーザの計算値よりも一桁大きく,超音波膨張による冷却効果が非常に有効であることが示された. (2).励起酸素比が高いほど,高い小信号利得係数が得られる.一方、解離してレーザ発振気体となるう素分子のモル分率は,励起酸素量に対して最適値が存在する. (3).希釈気体であるHeは,冷却効果を高めるため有効である.Heの代わりに安価なN_2を用いた合,小信号利得係数はHeの場合に比べ4割程度低下する. 2.二次元流れ (1)混合が漸進的にゆっくり進むため,小信号利得係数は準一次元での値より小さくなり、その変化小さい. (2).よう素の噴流により,主流である励起酸素の流れが加速され,空力的なノズルが形成される.
|