Project/Area Number |
05750327
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
嶋本 薫 群馬大学, 工学部, 助教授 (80235639)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | マルチメディア通信 / 衛星通信 / 多元接続方式 / TV会議 / 電力制御 / アロハ方式 / 捕捉効果 |
Research Abstract |
本研究では実衛星を用いた実験を元に、様々な高性能多元接続方式の構築を行った。その概要を以下に示す。 (1)実衛星を用いた捕捉効果実験 本研究では実衛星(JC-SAT1)を用い、複数キャリアを同一周波数で、異なる電力レベルによるアクセスを行ない、捕捉効果の存在を確認した。実験の結果、実用衛星並びに地球局設備を用い、2レベルの場合は2局間では約5dB、3局間では約9dBで、それぞれ捕捉効果の得られることが明らかになった。更に、3レベルを用いた捕捉も実現可能であることを定量的に示した。捕捉効果という新たななる次元での可能性を示したものとして、高い評価を受けた。 (2)捕捉効果を用いた高性能多元接続方式の構築 実験により得られた、捕捉効果を用いた多元接続方式としてFAWAC(Fixed Assingment based Window Aucsess)を考案し、その理論解析を行なった。FAWACは低電力で即時送信を行ない、割り当て送信を高電力で行なうもので、低負荷から高負荷までその適用範囲が広く、捕捉効果により遅延特性の優れた方式である。解析では各局が異なったトラヒックを持つ場合など、多様で不均一な環境を想定しその特性を評価した。また、発生データ長が一定でない場合のアクセス方式として、長いデータを高電力で送出することで転送成功率が向上可能な長データ優先送出方式を提案し、その評価を理論解析で行ない、スループット特性が向上することを示した。 (3)マルチメディア衛星通信システムの構築 多数局が参加する会議を衛星の同報性を利用して行なう場合、新規に発言を要求する場合、その発言要求を伝送するためのチャネルを使用せず、捕捉効果を用い回線交換のイメージで順次切りかえていく切替え方式を提案した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)