Project/Area Number |
05750351
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
馬場 健一 大阪大学, 情報処理教育センター, 助手 (60252722)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ATM網 / VP容量可変制御 / 解析的手法 / 近似解析 |
Research Abstract |
多種多様なサービスを一元化して取り扱うことのできる広帯域ISDNを実現するための技術として現在ATM方式が注目されており、ATM技術に基づく通信網が構築されつつある。ATM網においては、理論的な直通リンクであるVPの(Virtual Path)をエンドノード間に張ることにより通信を行なう。VP利用法として、物理リンクをあらかじめ複数のVPに固定容量で分割する方式が考えられる。この方式では、各VPに加わるトラヒックの負荷に変動があり、VP間で偏りが生じた場合、過負荷になったVPのみ伝送品質が低下し、伝送路の効率的利用という観点から見ても好ましくない。そこで、容量の可変制御が容易であるというVPの特徴を利用して、以下のようなVP容量可変制御方式が考えられる。物理リンクにVPを多重化する際に、すべての帯域をVPに割り当てるのではなく、リンクに空き容量をもたせておく。各VPに加わるトラヒックの負荷に変動があった場合に、その帯域を利用し、各VP容量を動的に変化させる。この方式を用いることにより、伝送品質の低下の軽減と伝送路の効率的な利用が期待できる。 そこで、ある交換機間の1つの物理リンクに複数本のVPを多重化する際にこのVP容量可変制御方式を用いた場合の性能評価を行なった。まず、VP容量の増減は、1つの呼に必要な容量を単位とするのではなく、ある呼数に相当する容を単位として増減を行なうものとし、VP容量の増減を行なうタイミングに着目して2つの制御方式を提案した。そして、解析的手法およびシミュレーションを用いて、2つの提案方式の性能を定量的に明らかにした。
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