Project/Area Number |
05750363
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
笹瀬 巌 慶應義塾大学, 理工学部・電気工学科, 助教授 (00187139)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | マルチメディア / 通信ネットワーク / バーストトラヒック / ふくそう制御 |
Research Abstract |
本研究では、マルチメディアに適した高能率通信ネットワーク構成法に関して研究を行なった。以下、得られた研究成果の概要を示す。 1。優先権のあるメディアを考慮した、ふくそう制御を伴う非割り込み型優先権を有するシステムを提案し、スループット、平均系内呼数、及び呼損率の過渡状態特性について理論解析及び計算機シミュレーションにより考察した。その結果、提案方式では、優先権の最も低いメディアの呼がバースト的にシステムに到着しても、過渡状態での、優先権の高いメディアの呼の呼損率を低く抑え、スループットも高く維持できることが明らかになった。 2。呼が集団到着するメディアとランダムに到着するメディアを同一システムで取り扱う並列処理サーバモデルにおいて、集団到着呼に非割り込み型優先権を与え、優先権のないランダム呼をサーバの空き時間を有効に利用して処理できるモデルを提案し、各メディアの平均系内時間を小さく保つことができることを、理論的に明らかにした。 3。優先順位のある2種類のメディアにおいて入力に相関がある場合の、ノンブロッキング空間分割パケット交換機の特性解析を行ない、優先権の低い待時呼の最大到着比率を求める近似解析法を提案した。 4。N×N入出力バッファ型交換機に対し、交換機内での平均待ち時間特性を従来のFIFO方式やLongest Queue方式よりも改善できる、FIFO方式に準じた入力バッファ制御方式を提案した。また、Speedup Factor Cを変化させたときの平均待ち時間の近似数値解析も行い、C=2にするだけでも、かなりの特性改善を図ることができ、出力型バッファ交換機の特性に近づけることができることが示された。
|