Project/Area Number |
05750446
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
土木材料・力学一般
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐伯 竜彦 新潟大学, 工学部, 助手 (90215575)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 中性化 / 促進中性化試験 / 散水促進中性化試験 / 水和 / 平均強度 / 結合水量 |
Research Abstract |
本研究では促進試験中のセメントの水和がコンクリートの中性化速度に及ぼす影響について検討するため、モルタル供試体を用いて以下の実験を行った。 1.配合条件および初期養生条件の異なる供試体を用いた、促進中性試験および促進試験中に定期的に供試体に水分を供給する散水促進中性化試験における中性化深さの経時変化の測定 2.各種促進試験と温度、湿度および水分供給条件が同じで、二酸化炭素を除去した環境下での暴露試験を行った供試体の圧縮強度の経時変化の測定 3.任意の材令において乾燥または水分の供給を受ける場合のセメントの結合水量の経時変化の測定 その結果、以下の成果が得られた。 1.暴露試験中でも圧縮強度の増加が見られ、特に水分の供給がある場合に強度は著しく増加した。このことから、促進試験においてもセメントの水和進行の影響を無視できないことが確認できた。 2.初期養生直後の圧縮強度と二酸化炭素を除去した暴露試験9週目の圧縮強度を用いることにより、即ち、促進試験中のセメントの水和の影響を考慮することにより、初期養生条件の違いによらず同じ関係式で中性化速度を評価できることが明らかになった。また、平均強度による評価は、混和材としてフライアッシュや高炉スラグ微粉末を用いた場合でも有効であることが確認できた。 3.乾燥および水分の供給を受ける場合のセメントの結合水量予測手法を開発し、拡散方程式を用いた中性化進行予測法と組み合わせることにより、試験中の水和進行を考慮した中性化進行予測が可能となった。
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