RC造プレキャスト構造壁-床接合部の接合面摩擦挙動に関する研究
Project/Area Number |
05750539
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
香取 慶一 東京工業大学, 工業材料研究所, 助手 (50224556)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 鉄筋コンクリート構造 / プレキャスト構造 / 接合面 / 粗さ / 摩擦係数 / 累加強度 / せん断 |
Research Abstract |
本研究は、RC造プレキャスト構造のうち、耐震壁と床(梁)の接合部の要素実験を通して、接合部の力学的挙動モデル、特に耐震壁と床(梁)との接合部の摩擦挙動を考察・解明を試みるものである。さらに摩擦を解明する上で有力な指標となり得る接合面の荒さ(粗さ)の数値化(定量化)を試み、今後のプレキャスト構造の合理的設計のための手法確立の基礎とすることを目的としている。 研究はS型試験による要素実験を中心に行った。その結果、およそ以下の知見が明らかになった。 1.接合面の浮き上がりを拘束するために作成した平行クランク機構を用いることにより、比較的簡便に純せん断応力下に近い状態を再現することができた。 2.接合面の浮き上がりを拘束した試験方法でも、せん断摩擦力と滑りの関係がほぼ線型的にモデル化できる。 3.変位1mmの点を特異点と見なすと、接合面の強度を累加強度で計算することができ、実験結果とも良い適合性を示した。 4.接合面の摩擦係数の確定には至らなかったが、横方向力と面圧縮力の間に比例関係が存在するとの結論を得た。 また、上記の知見を利用し数値計算により解析を行った結果、計算時間の点で問題があるものの、実験で得られた現象をほぼ再現することができた。 1.なお、あわせて今後の課題として以下の事項も明らかとなった。 2.さらに幅広い種類の粗さについて研究を行う必要がある。 解析計算の時間短縮を図る必要がある。 今後は上記の点を考慮して、引き続き研究を行う必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)