Project/Area Number |
05750561
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
阪口 明弘 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (10215618)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 景観色彩 / 測色 / L^*a^*b^*表色系 |
Research Abstract |
神戸の景観色彩を考える上で重要な資料となる近代洋風建築物・現代建築物の外壁の色彩を測色機を用いて測定し表色系で表現することを試みた。 測色対象とした近代洋風建築物は、「神戸の近代洋風建築」(神戸市教育委員会・1990)のリスト435件のうち昭和63年当時現存するもの319件とし、実際には223件を測定した。現代建築物は神戸市建築文化賞(第1回〜第7回)受賞建物38件及び神戸景観ポイント賞(第1回〜第6回)受賞建物28件の合計66の建築物の外壁の測色を行った。 使用した測色機は色彩色差計ミノルタCS-100・分光測色計ミノルタCM-2002である。測定部位は、外壁及び外部に面している部分とし、主調色・副調色・強調色に分類して測色した。合計の測定点数は546点となった。 現代建築物を測定する際、CS-100とCM-2002で同一箇所を測色し、比較を行った。その 結果各測色値の対応は相関係数で0.95以上を得、表面の光沢が大きく影響しない材料では二種の測色方法にきれいな線形関係が確認された。 近代洋風建築物(以下近代)546点、現代建築物(以下現代)112点の測色結果から以下のことが判明した。 (1)近代・現代ともL^*値は広範囲に分布しているのに比べた、a^*値・b^*値は比較的狭い範囲に密集していた。 (2)両者とも全体的に色相はY〜TR系に多く分布していた。また主・副調色では高明度・低彩度の傾向も読みとれた。 (3)近代に比べ現代はa^*値が負の値をとる割合が高く、YR〜R系の色が少なかった。また相対的に現代の方が低彩度であった。 (4)近代を地区ごとに分類すると、北野地区(色相は広範囲に分布、明度は主調色=高明度・強調色=低明度)、旧居留地・栄町地区(石素材を中心に高明度低色彩度YR系色に集中)でその特色ある色彩が読みとれた。 (5)近代の建物用途ごとに分類すると、下見板張りペンキ塗様式の住宅の色彩分布が多岐に渡っているのに対し、それ以外の住宅の色彩はY系への明確な偏りを示していた。 なお近代洋風建築物の全測定点546点のL^*a^*b^*表色系での分布をa^*値座標、b^*値座標で表したものがFig-1、L^*値座標・a^*値・b^*値の二乗平均座標で表したものがFig-2である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)